『痩せたいたいけど運動が嫌い』という方、意外に多いのではないでしょうか?
日本のフィットネス人口は3%程度だと言われており、フィットネス大国アメリカの17%と比べると6分の1となっています。ただしこれはフィットネスクラブの会員数のデータなので、個人的に運動する人まで含めると、この差はもっと開くと考えられます。
なぜ同じ先進国でここまで差があるのでしょうか?
もっとも大きい要因は、日本の医療制度にあるのではないでしょうか。
医療保険制度が整っている日本と比べて、アメリカの医療費は高額になるため気軽に病院を受診しようとは考えられないのです。そのため運動やサプリメントで、普段から健康に気を使うことが文化として根付いているのです。
また食文化の影響も考えられます。
伝統的な日本食は「一汁三菜」を基本として栄養バランスがとれた食事であったため、肥満や敢えて運動が必要な人が少なかったと考えられます。普段の生活で、バランスの良い食事と適度な運動ができていたのでしょう。

しかし現代は不規則な生活と食事の欧米化により、昔ながらの健康的生活は崩壊しています。
結果、運動して摂取と消費のバランスをとろうと考える人が後を絶たないのです。ですが、これはあくまでも対処療法です。運動を止めてしまえば待つのはリバウンドしかありません。
では、運動なしでどうすれば良いのか?
まずは習慣の見直しです。ほとんどの人は、それだけで運動しなくても痩せます。しかも、リバウンドのリスクもありません。
今回の記事では、運動をプラスするのではなく、太る原因をマイナスしていくことで「運動なしでも痩せるを実現する方法を」お伝えしていきます。
なぜ太るのか?
まずは改めて太るとは何かを明確にしましょう。
太るとは、食べものが定期的に手に入らない環境でも生命を維持するために備わったエネルギー備蓄システムです。
次、いつ食べものが手に入るか分からない状況で、蓄えがあることは大きな利点です。
もちろん備蓄するためには、エネルギーのインとアウトの関係が重要になります。
エネルギーをインするためには食べるしかありません。
逆にエネルギーがアウトになるものが、基礎代謝、運動代謝、食事誘発性熱代謝(DIT)の三つになります。
とくに聞き慣れないのは食事誘発性熱代謝(DIT)でしょう。
あなたは食事をして身体が熱くなった経験ありませんか?これは食べたものが消化吸収されるなかで一部熱となって消費されるからです。これを食事誘発性熱代謝(DIT)と言うのです。
備蓄するためには、アウト以上にインする必要があります。
これを聞くと、結局は食べすぎだから食事を我慢すれば良いと考えがちです。
しかし私は、そんな単純な話ではないと考えています。大事なのはなぜ食べすぎになるのかです。
それには大きく分けて2つの習慣が深く関わっています。
太ってしまう2つの習慣
ここから太ってしまう2つの習慣について詳しく説明しましょう。それは、
- インを加速させる習慣
- アウトを妨げる習慣
の二つに分けられます。
インを加速させる習慣
文字通り食べ過ぎを誘発する習慣のことです。単純な食べすぎであれば、我慢すれば良いのですが、太ってしまう人は食べることが我慢できないからこそ困っています。なぜなら、食べすぎは、関係のないように思える習慣によって引き起こされている結果なのです。
アウトを妨げる習慣
通常あるとされる代謝量は、個人の筋肉量によって算出されます。
しかし本来あるべき代謝量が、習慣により妨げられていると考えられるのです。特に基礎代謝量のほとんどを占めるのは内臓の活動です。年齢と共に内臓の調子や脳の活動が衰えるというなかで、計算上の基礎代謝量があるとは思えません。
これでは計算上の代謝より食事量を抑えても、実際には逆転しているという事が起こるのです。
この二つの習慣を減らしていけばそれだけで痩せることができるのです。
では何がこの2つの習慣に当てはまるのでしょうか?
太ってしまう2つの習慣【具体例】
具体例/インを加速させてしまう習慣
食欲抑制を妨げる習慣であり、その一つが強いストレスに長時間さらされることです。
ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールが、食欲を抑えるレプチンというホルモンの分泌を抑えてしまうため食欲が暴走してしまうのです。特にコルチゾールが分泌されやすのが以下の四つです。
- 睡眠不足
- 過労
- 慢性的ストレス
- 偏食
具体例/アウトを妨げてしまう習慣
代謝を考えるうえで大切なのが内臓です。
とくに肝臓は、実際に代謝を行う臓器であり肝臓機能を正常に保つことが必要になります。しかし肝臓は代謝以外に解毒という機能を持っており、代謝より解毒の方を優先します。肝臓が解毒に傾く習慣が以下の四つです。
- 飲酒(アルコール)
- 喫煙(活性酸素)
- タンパク質の過剰摂取(アンモニア)
- 加工食品の過剰摂取(添加物)
まとめ
今回の記事はいかがでしたか?
運動する習慣をプラスするより、今ある太る習慣を減らす方が簡単で、リバンドのリスクも少なくてすみます。もちろんプラス運動できればなお良いですが、運動が苦手な人はまず太る習慣を減らすことをお勧めします。
この記事が、お困りのあなたのお役に立てたなら幸いです。