あなたはコンディショニングという言葉をご存知ですか?
平たく言えば、身体の調子(コンディション)を整えるという意味があります。
もともとアスリートが、次の試合に向け運動量やトレーニングの強度を変えて本番にベストパフォーマンスを発揮するために行うものでした。
最近は忙しいビジネスマンや健康意識の高い女性を中心に日々の体調管理の一環とコンディショニングの考え方が普及しはじめています。
しかし、私はこのコンディショニングは今を生きる人すべてに必要な考え方だと考えています。
なぜなら今、運動不足による慢性的不調が急増しているからです。
その改善には日頃のケアとしてコンディショニングを取り入れ必要があります。
そこで今回は、コンディションニングの中でも特に慢性的な痛みと関わりが深い筋肉のコンディションをセルフで整える方法をお伝えします。
コンディショニングについて
まずはじめに、コンディショニングについてもう少し詳しくお話しします。
先ほどコンディショニングとはコンディション(体の調子)を整えることだと言いました。
一見難しいことに思えますが、本当に簡単なことでもコンディショニングになるのです。朝のジョギングや運動後のストレッチ、お風呂でのマッサージもちろんコンディショニングになります。
ただ、コンディショニングは毎日行ってはじめて意味があるのです。
コンディションを整えるためには、日頃の状態を把握していなければ、どのように整えて良いかわからないのです。
加えて気温や湿度などの環境の変化も、コンディションに影響を与えます。
毎日の変化に対応しながらコンディションを整えることは、たまに行ってできることではありません。毎日の積み重ねが大切なのです。
コンディショニングを狂わす運動不足
現代人のコンディションを狂わす大きな原因として、運動不足があげられます。
これには近代100年でおこった生活の急激な変化が関わっています。
動くことを前提に進化してきた人間の体は、生活の変化のなかで動かないことを求められる様になりました。
それは慢性的な運動不足を引き起こし、様々な痛みや不調となって心身に現れるようになりました。
もし本当に根本改善を望むなら、生活を変えることを求められます。しかし慣れ親しんだ生活を捨てて、昔の不便な生活に戻ることは現実的ではありません。
そこでコンディショニングが必要となるのです。
具体的に何をする?
ここからは、実際に行うコンディショニングについてお話します。
まず運動不足になるとなぜコンディションが狂わされるのでしょうか?
それは運動不足により全身の血流が悪くなることで、体に必要な酸素や栄養の供給、逆に老廃物の回収などが上手く機能しなくなるからです。
それを防ぐためには血流の原動力となる筋肉を優先的に整えることが必要になります。
では筋肉を整えるためのセルフコンディショニングは、ほぐし&ストレッチ&歩くをセットで行うだけです。
1:ほぐす
慢性的な運動不足な人の筋肉は、筋繊維や筋膜にコリや癒着が起こっています。適度な圧でほぐすことで動ける状態に戻します。余裕があれば加えて、温められるとより効果があります。
2:ストレッチ
コリや癒着を解消した状態ではじめて、筋肉全体が均等なストレッチすることができます。特に股関節、肩関節、首の3ヶ所まわりの筋肉は優先的に行いましょう。
3:歩く
特別なことを行う必要はありません。30分くらいの軽い運動で良いのです。まとまった時間を取ることが難しい人は、分けても良いので1日30分を目安に行いましょう。
肩揉んだり、ストレッチをしたり運動したりと別々に行うことはあっても、3ステップしっかりと行う人はほとんどいません。
これまで効果を感じなかった人ほど、試して頂きたいと思います。
機器によるコンディショニングの効果は?
コンディショニングについてお客様から良く受ける質問があります。それは
「低周波などの治療器は効果がありますか?」
というものです。
これは、治療器の値段により使用する周波数や使用する部位、使用者の体型など効果に影響を及ぼす要素が多すぎて、人によるとしか言えません。
医療機関で使用するものについては、ある程度の効果が認められます。ただ、それも効果の度合いには、個人差があります。
セルフコンディションの一つとして考えるのは良いと思います。
ですが健康を目指すなら、治療器だけに頼らず、しっかりとしたセルフコンディショニングを身につけて頂きたいと思います。
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
まだまだ馴染みが薄いコンディショニングですが、これからの人生100年時代には絶対に必要なことだと考えています。
長く健康に過ごすために、今からあなた自身の身体に目を向けては如何ですか?
この記事がお困りのあなたのお役に立てたなら幸いです。